2017年度に向けて

 

 

・2016年度迄の活動方針の進捗状況

 

・わたしたちクママンがめざすもの

 

NPO法人熊本マンガミュージアムプロジェクト

 

代表 橋本 博

2011年10月に、NPO法人になった熊本マンガミュージアムプロジェクト(通称クママン)は、

おかげさまで順調に活動を重ねて、間もなく6年目を迎えます。

 

立上げ時に、わたしたちは活動方針として、3つの柱を掲げました。

その後それらが、これまでにどう実を結び、わたしたちに今、何を見せ始めてくれているのか

 

以下に、ご報告致したいと思います。

 

・2016年度迄の活動方針の進捗状況

 

 

1 マンガの魅力をひろく発信する

 

今でこそ、熊本が多くの漫画家漫画研究者を生み出したマンガ王国」であることは

広く認められるようになりましたが、そのきっかけとなったのは、

2012年クママン主催し、熊本近代文学館(現くまもと文学・歴史館)で行なった

漫画王国熊本 マンガミュージアム展でした。

 

ここからマンガの魅力・熊本の魅力が、あちこちで発信されるようになります。

 

 

2 マンガの力で熊本を活性化する

 

第一歩目は、湯前町でのイベントでした。


うえやまとちさんに湯前町に来てもらって、マンガクッキング IN 湯前を一緒に行いました。

そのとき、コミックモーニング連載中の「クッキングパパ」に湯前町を取り上げてもらい

そこから湯前町は一気に、全国にその名前が知られるようになっていきます。

 

今では湯前町は、マンガでの町おこしに成功した自治体として、すっかり有名になりました。

 

 

3 熊本マンガミュージアムの設立をめざす

 

2012年熊本近代文学館でのシンポジウムにおいて、マンガミュージアムを2016年までに設立することを

宣言しました。

 

予想もしなかった熊本地震のため遅れはしましたが、2017年7月に「合志マンガミュージアム」が開館します。

 

合志マンガミュージアムをハブ施設として、今後は先行施設との連携を図りながら、

さらに拠点のミュージアムを展開し、ネットワークを繋げていく構想を描いています。

 

・わたしたちクママンがめざすもの 1

 

 

クママンの注目度が高まり活動範囲が広がってくると、忙しくなりすぎて、

一体わたしたちは何のために活動をしているのか」 それがふと、分からなくなるときがありました。

 

そこでもう一度、原点に立ち返ることにしました。

 

クママンの目指しているものは何なのか

それを問い直すためです。

 

一言で言えば、「マンガのタイムカプセル」を作ること。

それがクママンの最終目標です。

別の言葉に言い換えるならば、「マンガのアーカイブ(保管所)」の設立と言えます。

 

では何をアーカイブするのか。それは、

 

戦後マンガ史のエポックとなるような単行本

その時代の空気が感じられるような雑誌

 

になります。

 

たまたま私の世代(※団塊の世代)は、そのエポックすべてを体験してきました。

 

ですから、物心ついたときから今に至るまで、目の前を通り過ぎていったマンガを集めることで、

それがそのままアーカイブとなるのです。

 

・わたしたちクママンがめざすもの 2

 

 

とはいえ、ただマンガを集めるだけでは、次世代には繋がりません。

時代を象徴するマンガを選別し、見やすいように並べ解説をつけるという作業が必要になります。

 

それがミュージアムの役割です。

 

しかし、これまでに生み出されたマンガは膨大な量になるため、とても一つの館では収まりきれません。

 

そこで様々な場所ミュージアムを作り収蔵物分散を行います。

それは同時に、地震などの想定を超える出来事からのリスク抑えることにも繋がります。

 

また、副次的な効果として、各地に広がるミュージアムをネットワーク化することで、

ミュージアムのツアー企画できるようになります。

 

わたしたちは、そんなネットワーク型のミュージアムをめざす意味を込めて、自らを

熊本マンガミュージアムプロジェクトと名付けたのです。

 

ネットワーク型のミュージアム実現のために、他の先行するミュージアム文化庁の力を借りて、

熊本に大量のマンガが集まってくる仕組みも、併せて作り出しました。

 

熊本を拠点の一つとした全国規模のアーカイブが、こうして現在構築されつつあります

 

その成果においても、わたしたちが目指す、ネットワーク型のミュージアム実現のための第一歩は、

2013年湯前まんが図書館設立協力だったと言えるでしょう。

 

そして、7月の開館が待たれる合志マンガミュージアムは、これから整っていくことを期待する、

在熊ミュージアム群のハブ施設に、位置付けられていくことでしょう。

 

(2017年6月6日 記)